放射光実験施設 准技師
放射光実験施設 准技師
私が所属する放射光実験施設では、加速器から発生する放射光X線を用いた研究が日夜行われています。私はその研究に必要な実験装置の開発・建設・ 維持管理に携わっており、実験ホールの中での現場作業が主な仕事です。実験に影響を及ぼす振動の測定や、多くの研究者が共通して利用できる装置の設計などに主体的に取り組んでいます。
年に一度は学会などで業務に関する発表を行い、積極的に意見交換と情報収集をするように努めています。実験施設での技術的な業務以外にも、防災担当や報告集の編集委員なども任されています。
ある特定の研究に関わるのではなく、施設で行われている取り組みや成果全体に貢献できるところがやりがいのひとつです。就職後、科学の発展の陰にある研究者の方々の努力や、それを支える技術職員の技術を目の当たりにし、日常生活での意識も大きく変わりました。私も現在その一員として働いていることに喜びを感じています。
また、施設でより良い研究が行われるよう研究者のニーズに応えるためには、既存のものを改良するだけでなく、新しいものを開発することも重要です。自分の手でゼロから何かを作り出す面白さは、技術職員の魅力だと思います。
仕事を進めていくことが、自分自身のスキルアップにも繋がっています。入所後何年たっても、わからないことは誰かに相談できる雰囲気があり、現在も勉強の毎日です。業務の幅を広げるために、関連する国家資格も取得しました。身につけてきた知識と技術を、これからの仕事に生かしていきたいです。
9:30
子供を保育所に預けるため、育児部分休業を取得して出勤時間を1時間遅らせています。メールを確認しながら、1日の予定を頭に入れます。
10:00
所内会議
担当している業務の進捗状況を報告するとともに、ほかの職員の報告を聞いて情報共有を行います。
12:00
昼休み
13:30
講習会への参加
安全や技術に関する講習会へ参加することも大事な業務の一つです。
常に正確で最新の知識を得るように心がけています。
15:00
現場作業
主に大型実験装置のメンテナンス作業を行います。
日によっては、この現場作業で一日が終わることもあります。
17:15
翌日以降にやるべきことを整理し、退勤します。
大急ぎで保育所へ向かいます。