整備課 機械係
整備課 機械係
私が所属する国立高専機構本部事務局施設部整備課では、全国51校55キャンパスの高専の施設整備を担当しています。毎年、国に予算要求を行うにあたり、各高専の担当者と要求内容を検討し、整備計画等を立案していきます。
実際に予算が付くと、実際の工事に向けて設計・積算を行っていき、建築係、電気係と協力しながら予算の調整や設計図の作成等を行います。設計・積算が終わると、作成した図面をもとに工事を発注・契約し、完成までの現場監理を行っています。
普段は東京におり、工事が完成するまでの間、出張で定期的に各高専に行くのみなので、完成後にその建物がどのように使われているか普段は見ることが出来ません。ですが、担当案件で図書館を改修した高専に改めて行く機会がありました。学生達がとても快適そうに使っており、携わることが出来て本当に良かったと感じました。
施設系技術職員と一言で言っても、分野は多岐にわたります。私の所属する部署では、企画・立案、予算要求、設計・積算、工事発注、現場監理など事務的な内容から実際に建物を建てる現場対応まで実に様々な仕事があります。その一連の流れの中で、「建物の企画から完成まで、全てに寄り添って仕事が出来る」という点が、施設系職員の魅力と感じています。
私の経験上、工事会社にいると設計から携わることは出来ないため、「なぜこんな設計になったのか?」と追求することは出来ません。その「なぜ?」となる前の段階から携わり、問題を解決していくことに、施設系技術職員である責任とやりがいを感じています。是非チャレンジして下さい。
4月~6月
概算要求:文部科学省に予算要求をするための書類を作成し、提出します。
4月~8月
設計・工事契約:当初予算により配分された事業について、設計を行います。設計図が完成すると、実際に建物を工事するための契約を行います。
9月~3月
施工・現場監理、完成:作成した設計図を基に工事を行います。様々な部署と調整をしながら建物の完成まで監理します。
11月~12月
次年度の要求事業に向けて資料作成:次年度の概算要求やその他事業に向けて、要求資料を作成します。事務局として、各高専と一緒になって資料を作成していきます。
1月~3月
次年度の要求事業に向けて意見交換:作成した資料を基に、各高専と意見交換を行い、より良い要求内容となるように調整していきます。