田中 梓

人間文化研究機構国文学研究資料館

百年先千年先まで貴重な資料を残し伝える。
 
田中 梓
古典籍共同研究事業 センター事務室 
データベース第一係 主任
 
採用年度:平成21年度
試験区分:図書

現在の仕事内容について

 江戸時代以前の古い書物などを撮影し、デジタルデータとしてインターネット上で公開しています。撮影対象は、他機関が所蔵している資料が主になりますので、撮影や公開に関する交渉や撮影業者の手配などの業務を行っています。特に、国文学研究資料館では、職員による撮影も進めており、工程や品質の管理も担当しています。

仕事をしていて感じる魅力ややりがいについて

 通常、貴重資料として直接目にしたり触ったりする機会の少ない書物を取り扱う立場ですので、非常に魅力的だと感じる一方、数百年間伝えられてきたものを自分のミスで損なってはいけないので責任も感じています。

実際に仕事をしてみて、就職前とのギャップはありましたか

 図書館というとどうしても窓口で利用者の方々に応対する部分に意識が向いていたのですが、仕事を進めるなかで組織としての図書館及び機関についての理解が深まっていくと、表面に出ない部分の業務の重要性に気づかされました。

月間のスケジュール

月初
前月の勤務記録:撮影スタッフの勤務実績をとりまとめて、担当部署へ提出
撮影資料の輸送:他の大学等から撮影のために資料をお預かりするので、その輸送について、
        スケジュールを調整したり、業者を手配したりします。
撮影に関する質疑応答:撮影を進めるなかでスタッフから、資料の取り扱い等様々な質問を受けるので、
        適宜回答します。
撮影の交渉:貴重な資料をお持ちの機関に撮影させていただけないか交渉します。

中旬
翌月の勤務予定確認:撮影スタッフの勤務予定をとりまとめて、担当部署へ提出します。
        2020年度は密集を避けて適宜調整も行いました。