遠藤 美奈子
東京工業大学
産学連携課長
私の経歴
平成 2 年4月 | 東京商船大学(現:東京海洋大学)会計課出納係 |
平成 6 年4月 | 同 庶務課福祉係 |
平成 9 年4月 | 同 会計課出納係 |
平成12年4月 | 東京工業大学経理部契約室第1契約係 |
平成15年4月 | 同 理工学研究科工学系等事務部用度掛 |
平成16年4月 | 同 大岡山第一事務区工学系事務第2係(改組) |
平成20年7月 | 同 研究情報部外部資金支援課総務・企画グループ主任 |
平成22年7月 | 同 研究推進部研究資金管理課研究資金契約グループ主任(改組) |
平成23年4月 | 同 研究推進部研究企画課研究企画グループ主任 |
平成26年8月 | 同 財務部主計課決算グループ主任 |
平成27年2月 | 同 財務部主計課決算グループ長 |
平成29年8月 | 同 研究推進部産学連携課企画・管理グループ長 |
令和元年7月 | 同 研究推進部産学連携課長 |
令和 2 年8月 | 同 キャンパス革新オフィスオフィス員(兼務) |
令和 2 年10月 | 同 アドバンスメントオフィスオフィス員(兼務) |
これまでのキャリア
1年目~10年目 仕事とどう向き合うか?今も私の心に残る上司の一言
教員、職員の全員の顔がわかるアットホームな職場だった東京商船大学。ここでは給与計算や授業料の徴収といった会計課に7年、年金や研修などの福利厚生を扱う庶務課に3年配属されました。
小規模な職場でしたので、高校生気分が抜けないまま18歳で就職した私にも、特殊な案件や大学初の事例といった多種多様な仕事を任せてもらえました。おかげで、大学全体の動きと仕事の流れの関連性を垣間見ることができ、仕事の地肩が鍛えられました。
また、直属の上司が他大学からの出向者ばかりで、色々な大学の仕事のやり方を学ぶことができ、柔軟な考え方が自然と身についていったのも大きかったです。特に事務局長の「仕事もメリハリ、遊びもメリハリ」という言葉は、私の心を打ち、今でも仕事に対する考え方のベースになっています。振り返ると「仕事への責任感」「べき論からの脱却」、そして「仕事のスタンス」を学んだ10年間だったと言えます。
11年目~20年目 部署の異動は、それまで培ってきた知識やスキルが 化学反応を起こす絶好の機会
人事交流をきっかけに東京工業大学に移ってからの最初の10年は、契約室、部局、外部資金支援課への配属、新しい部署の立ち上げや大学の法人化と、まさに初めてづくし。無力な自分に戸惑いを覚えることも多かったですが、その分、「遠藤さんに頼まれたら断れないな」と思ってもらえるような人間力と仕事への信頼を築くことの大切さを肌で感じた期間でもあります。
加えて、東京商船大学で培ったスキルや知識を客観的に整理、分析する機会にもなり、一見、独立していたような様々な業務が、時を経て、点と点ではなく、線として繋がっていることに気づくこともできました。
そして私事ですが、結婚、出産、育休、復職を経験した時期でもあります。出産や育児を経験して復職している大学職員は多いので、育児に対しての理解があり、私もグループ長に昇任したように、役職に就くチャンスも用意されています。育児と仕事の両立という視点でも、女性が長く活躍できる職場として大学職員は魅力的だと感じています。
21年目~現在 仕事のとらえ方は視座が上がると変わっていく
研究企画課で主任として、棟内で消費する電力をほぼ自給自足できるエネルギーシステムをもつ「環境エネルギーイノベーション棟」に関する企画に携わった後、大学の財務諸表を作成する主計課に異動しました。しかも、財務諸表の作成に関わるのは初めての状況で、決算目前の時期にグループ長に昇任。私の仕事の中でもっとも神経をすり減らした3年間でした。
ですが産学連携課で、大学の会計処理の視点を盛り込んだ企画を提案し、様々な改革を成し遂げることができたのは、主計課での経験があればこそ。
その後、上司の推薦もあり課長に昇任。経験が浅く自信はありませんでしたが、逆にそのことによって「一人で抱えてできる仕事ではない。一人で背負い込まず周りを頼ろう」と割り切ることができ、前向きに仕事に取り組めるように。今は課長として部下に「国や大学の政策のどの部分に自分の仕事が繋がっているのか」といった広い視野を持つことができるように勉強会などにも取り組んでいます。
メッセージ
大学は一つの組織ですから、私が庶務、財務、企画と渡り歩いたように業務内容も多岐にわたります。特に「世界を変える」「不可能を可能に」という教員たちの熱い思いに触れながら業務に携わる毎日はとても刺激的です。
また東京工業大学は、部局の垣根が低く、執行部との風通しもいいので、大学経営の一端を実感して仕事に臨めます。
緑豊かなキャンパス、グラウンドや体育館など、仕事以外でも自分なりの楽しさを見出せるのも、大学で働く醍醐味です。是非、自分なりの魅力を大学職員として見つけて下さい!