技術系特集

施設系技術職員の仕事内容や職場の雰囲気を知っていただくために、東京大学施設部計画課に勤務する高橋さんにお話を伺いました。

高橋 健太
建築
高橋 健太 東京大学 施設部 計画課建築チーム

主な仕事:

建物土木工作物の計画・調査・設計・積算、
建築・土木現場での工事監理

インタビューした日:2012年2月8日

takahashi01東京大学について

それではまずはじめに今回取材した高橋さんが勤務する東京大学について、簡単にご紹介します。

東京大学は国内(一部海外)に広大な敷地を有し、教育研究施設・事務棟・病院・学生寮等、多種多様な施設が存在します。キャンパスは、主に学部3、4年生や大学院生が学ぶ東京都文京区の本郷キャンパスを本部とし、低学年で教養教育を受ける東京都目黒区の駒場キャンパス、千葉県柏市の柏キャンパス、東京都港区の白金キャンパス、及び東京都中野区の中野キャンパスなどの他、全国に研究拠点があります。

東京大学の建物や土木工作物を新築・改築・修繕する場合は、小規模な工事は各学部事務室にいる建築担当者がその業務を担当しますが、大規模な工事は各学部事務室の建築担当者に加え、今回インタビューした高橋さんが所属する施設部計画課建築チームが加わって、業務を遂行します。

takahashi02高橋さんへのインタビュー

大学院で建築学を専攻していた高橋さんに国立大学職員を目指したきっかけや現在いる職場での体験談、そして、これから国立大学法人等職員を目指す方へのメッセージなどを伺いました。

 

 

 

 

―高橋さんが、国立大学職員を目指した動機、及び東京大学に就職した動機は何ですか。
国立大学職員を目指した動機は、大学時代に他の国立大学等法人に勤務していた大学の先輩から、国立大学職員に技術職があることを教えてもらったことがきっかけです。東京大学に就職した動機は、国立大学法人等の合同採用説明会で各国立大学の説明を聴いた中で一番仕事内容に魅力を感じたからです。

―本採用試験の試験区分は、建築区分を選択して東京大学に内定が決まったわけですが、試験対策はどうされましたでしょうか。
1次試験については、国立大学法人等職員の過去問は目にすることができなかったので、他の公務員試験の過去問を使って勉強しました。これ以外に特に対策は立てていません。2次試験については、面接まで時間がありましたので、どういうことを聴かれるかを自分なりに考えて対策を立てたり、どの様な建物があるのか知るためにキャンパス内を散策したりしました。

―高橋さんが所属する計画課建築チームでは、どのような仕事をするのでしょうか。
私のチームでは建物等の計画段階から完成まで担当致します。例えば、計画段階では建物を建てるために国に予算を要求する概算要求時に必要な計画図や積算の作業を行います。また、建物を利用するユーザーにヒアリングを行い建物の仕様等を決めていきます。最近は設計業務を委託する事が多いので学内関係者と設計事務所等との連絡調整を行うことも重要な業務です。工事が始まると工事工程の確認や、図面通りにつくられているか工事監理を行います。建物等が完成した時は、1つの工事をやり遂げたという達成感がありますね。

―今までしてきた仕事のうちで印象に残っているものがあれば教えてください。
ひとつは、昨年職に就いてはじめて農学部と分子細胞生物学研究所の研究棟建築現場を任されたことです。職場の先輩方や、実際に工事現場で働いている多くの人から様々なことを教えていただいたことが、思い出に残っています。建物が完成した時には、本当に嬉しかったですね。
もうひとつは、昨年の東日本大震災で東京大学の施設部としても、震災復旧に携われたことです。岩手県大槌町にある東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの施設・設備は、東日本大震災による地震・津波で船をはじめとする全ての施設と設備が壊滅的な被害を受けました。その後、建物が安全かどうかを判断するため現地に行ました。現地では自分の無力さを感じました。これから建築という職業をいかして多くの人の役に立てるように、頑張ります。

―国立大学の建築関係で、最近高橋さんが関心をもっているトピックスがあれば、お聞かせください。
先ほどの話と関連しますが、東日本大震災で東北大学では施設の多くが、大きな被害を受けました。それに対し、東北大学の施設系技術職員だけでは復旧させるのに、人手が足りないため、本学を始め日本全国の国立大学施設系技術職員が応援に行く事になりました。被災地の大学の方は、通常の仕事に加えて震災で被害を受けた施設を復旧させるという仕事もこなさなければならないので、とても大変だと感じました。国立大学で連携し復興作業に取り組んでいく事は素晴らしいことだと思います。

―今後の抱負をお願いします。
自分が建築工事で携わった建物が後世に残るということを肝に銘じて、仕事に励みたいと思います。また、建物を建てるのも仕事ですが、先輩方が携わった建物を守り続けていくことは、更に大切な仕事だと思っています。

―最後に技術系職員を目指すみなさんにメッセージをお願いします。
実際に就職してみると、大学の施設の仕事では、予想もつかなかった仕事が次々と登場します。本学の建築チームでは、最先端の教育・研究施設の整備のみならず、歴史的な建物の改修から、研究用のトンネル工事など土木関係の仕事まで多岐に渡る仕事に携わることができます。そのような仕事に対しても前向きに乗り越えていけるようにしていってください。

 

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