植田 祐司

国立高等専門学校機構本部事務局【電気】

植田 祐司
整備課電気係
 
採用年度:平成22年度
試験区分:電気

現在の仕事内容について

 私が所属する国立高専機構本部事務局整備課では、全国51校55キャンパスの中で主に西日本の高専の施設整備を担当しています。毎年、国に予算要求を行う概算要求に向けて、各高専の担当者と要求内容を検討し、整備計画等を立案していきます。実際に予算要求が認められ、予算が付くと、実際の工事に向けて設計・積算を行っていきます。電気係として、建築係、機械係と協力しながら予算の調整や設計図の作成等を行います。設計・積算が終わると、作成した 図面をもとに工事を発注・契約し、完成までの現場監理を行っています。

印象に残っていること/嬉しかったこと

 以前勤務していた部署でのことですが、部活で使用している場所のフェンス扉が壊れ修理をしたときに、学生から「ありがとうございます。」と感謝され、大変うれしかったのを覚えています。今でも、仕事で忙しいときや、困難なことがあるときには、思い出して「何のために」、「誰のために」仕事をしているのかを考えるようにしています。

施設系業務の魅力、やりがい

 施設系技術職員と一言で言っても、分野は多岐にわたります。自分の考え方次第で、様々な経験をすることができるということが一番の魅力かもしれません。企画・立案、予算要求、設計・積算、工事発注、現場監理など事務的な内容から建物を実際に建てる現場対応まで実に様々な仕事があります。予算要求では、各高専の担当者の方々と意見交換を行い、より良い内容へ議論をしていき、予算を確保できたときには、これまでの考え方が正しかったのだと思い、やりがいを感じます。
 また、現場監理では、日々、様々な部署との調整を行い、実際に建物が完成していく過程に携わるので、完成した建物や設備を目の当たりにしたときは、何とも言えない充実感があります。施設の整備充実を図る計画・仕事やキャリアアップする機会があり、何より、日本の将来を担う学生・研究者のために、学校の基盤を支えるやりがいのある仕事です。

年間スケジュール

4月~6月
概算要求文部科学省に予算要求をするための書類を作成し、提出します。

 

4月~8月
設計・工事契約:当初予算により配分された事業について、設計を行います。設計図が完成すると、実際に建物を工事するための契約を行います。

 

9月~3月
施工・現場監理、完成作成した設計図を基に工事を行います。様々な部署と調整をしながら建物の完成まで監理します。

 

11 月~12 月
次年度の要求事業に向けて資料作成:次年度の概算要求やその他事業に向けて、要求資料を作成します。機構本部として、各高専と一緒になって資料を作成していきます。

 

1月~3月
次年度の要求事業に向けて意見交換:作成した資料を基に、各高専と意見交換を行い、より良い要求内容となるように調整していきます。